宅配ロボ、今度は南相馬のコンビニや郵便局で活躍

人手不足が声高にいわれ、さまざまな労働現場でその解決策が模索されていた。今年7月、当編集部は、寿司を出前する自走式ロボットを紹介した。

総合ロボット会社をめざすZMP社が開発した、愛らしくもどこか懐かしい風貌の「CarriRo Delivery」は、そのときまだプロトタイプであった。その後、テレビのニュース番組でも紹介されていて、公道デビューする日がいつになるのか――。編集部員はその日を楽しみにしていた。ところへきょう、再びかれのニュースが飛び込んできた。

ローソンは日本郵便と連携し、今月21日(木)に、自律で陸上を走行する配送用ロボットによる無人配送の実証実験を福島県南相馬市で実施すると発表。そのポートレートは紛れもない、寿司を出前していたかれの姿ではあるが――。ロボットの社会実装に向けた取り組みを積極的に進めている南相馬市のスポーツセンターのグランド敷地内に、ローソンと郵便局の仮想拠点を設置し、郵便物やローソン商品を仮想の客先まで無人で配送する実験だと、ローソンはいう。

日本郵便は、ドローンや配送ロボットの新しい技術を物流に活用する検討を行っていて、このたび初めて配送ロボットを用いた実験を実施することで、配送ロボットによる荷物等の輸配送実現に向けた取組みを進めていくとのこと。

「福島ロボットテストフィールド」を核とした「ロボットのまち南相馬」としてロボット産業を推進する南相馬市は、実験場所の提供のほか、配送ロボットの社会実装に向けた検討を行っていて、ローソンは今回の実証実験を通じ、配送ロボットを活用して、お客が注文したローソン商品と 郵便物を一緒に配送する仕組みの構築を検討していく。

3者の連携によって、
――かれの公道デビューはいっそう間近になりそうだ。