情報通信
図書館DX、電子認証アプリとマイナカード活用基盤で簡単利用者登録
学習や文化の継承などを軸に地域を支えてきた。近年しかし生活様式の変化や技術の進歩により利用者層が変化していて、生涯学習およびコミュニティの中核拠点へと、転換を図らねばならない。公共図書館は利用者の利便性向上と各種手続きのデジタル化が求められているという。
富士通Japanは、大分県大分市の公共図書館である大分市民図書館にて構築した――デジタル庁提供「デジタル認証アプリ」と行政サービス向けマイナンバーカード活用デジタル基盤「マイキープラットフォーム」とを用いた――"Web利用者登録サービス"の運用を今月10日に開始する。新たな仕組みは、同図書館が目指す「図書館に足を運ぶのが難しい方にとっても、使いやすいサービス」の実現に貢献する。
PPID方式(サービス毎の固有ユーザ識別子)による同基盤を活用した新サービスでは、利用者は本人認証の求めに応じて同アプリを開きマイナカードを読み込む。当該カードの有効性が確認されたら、氏名・住所・生年月日・性別が自動入力される。その後その他の必要事項を入力して登録が完了する。登録後はWebで本を探して予約したり、電子図書館サービスで本を借りて読めたりして、便利な図書館を体験できる。
館内での利用者登録手続きに伴う業務負担軽減や、従来Webからの利用者登録に必要だった公的個人認証プラットフォームサービスの契約に伴う選定・連携・調整に要していた職員の負荷解消とコスト削減に役立つ。デジタル認証アプリを活用した図書館Webでの利用者登録手続きは、公共図書館初の事例だという。
同サービスを吹田市立図書館などでも順次運用を開始し、2026年度上期に図書館システムのオプションとして全国での提供を始める予定であり、全国展開を通じて利便性向上と図書館業務の効率化を推進する。同社は、地域コミュニティや生涯学習の発展に寄与し、図書館を核とした地域活性化に貢献していく考えだ。