5GC(第5世代移動通信コアネットワーク)の構築は数多かつ複雑な設定ファイルを要する。作成・修正に多くの人手と期間がかかる。また、通信事業者のハイブリッドクラウド環境の実現には、ネットワーク設計及びセキュリティ設計を考慮した二つの基盤の接続に――
これまで大きな課題があったという。ドコモとNECは、AWS上に5GCを構築し、先月26日より国内初(ドコモ調べ)となる商用サービスを展開し始めた。これにより、ネットワーク容量を柔軟かつ迅速に拡大することが可能となり、ネットワークの信頼性・柔軟性・持続可能性が飛躍的に向上する。例えば、トラフィックが急増する突発的なイベントの際にも、容量を柔軟に増やす運用が可能になる。
さらに、ドコモとNTTドコモビジネスは、NTTドコモソリューションズと、世界初だというハイブリッドクラウド環境におけるAIとGitOps(インフラやアプリ構成の状態をすべてGitで管理し、変更差分を自動検知・同期して環境を継続的に整合させる運用自動化手法)からなるAgenticAI(エージェントAI)を活用した5GCの設計、構築の自動化に成功した。
そして、人為ミスの防止や構築期間の従来比約80%短縮を実現した。AWS上に構築した商用5GCは、Agentic AIを活用している。今後は、ネットワークのさらなる高速化・精度向上をめざし、ナレッジベースへのアクセス高度化やAIエージェントのタスク分担最適化を進め、AIでの生成・実行により再現性・信頼性・運用効率を向上する。
それとともに、AI活用範囲の拡大を図り、5GC運用の完全自動化に向けた取り組みを加速するという。両社は、Agentic AIを活用した5GC構築の自動化をMWC 2026のNTTブースにも出展。この出展を通じて、AI社会に向けた世界をリードする通信インフラの革新と独自性を発信していく考えだ。