ロボット産業政策に注力し生産性向上を目的としたロボット導入支援などを進めている自治体と、地域プラットフォームとしてロボット産業の振興やビジネスのサポートをしている団体と、ロボットの導入コンサルティングや実証実験をおこない普及を促進している企業との取り組みが、今春新たなフェーズに入った――
戸田建設、神奈川県相模原市、さがみはらロボットビジネス協議会は、昨年締結した「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業に関する協定」に基づき、同市役所本庁舎において、同市内企業がデザインから製作まで手がけた配送ロボットを用いた実験――本庁舎6階「総務事務センター」を起点にしたロボットの自律走行による各フロアへの物品配送を実証する。
今回の実証実験は、①公共施設での安全走行と運用確認、②地域企業の連携による独自開発、③ロボット・エレベータ連携による縦移動「完全自動のフロア間移動」を特徴とする。①では、"公共施設"環境でセンサによる障害物検知や歩行者への配慮を行いながら目的地まで走行できることと、ICカード認証によるボックス開閉などの所要セキュリティ機能の確認をした、事前検証結果を踏まえ、安全かつ円滑な走行を実現する。
実地活用する中で、職員から広く意見を収集し、操作性・安全性・利便性の一層向上を図る。来年度は庁舎内における本格的な実装をめざしロボットとシステムの機能向上、運用体制の構築など、さらなる開発と推進に取り組む。同庁舎での先導的なモデルを契機に、同市内の他施設や公共空間におけるロボット活用の推進にも注力していく。
相模原の技術と自社の知見を融合させ、人とロボットが共生できるより便利で豊かな「ロボットのまち さがみはら」の実現を加速させていくという。同社は、建物とロボットの最適な関係を構築する「RFBD(ロボットフレンドリービルディングデザイン)」の普及・発展に引き続き邁進していく考えだ。