時間外労働の上限規制への対応も重要な課題となっている。建設業界において、国内で2040年に生産年齢人口が現状の8割まで減少すると予測されるなか、22.0%の労働力不足が生じるだろうとされるなど、構造的な人手不足が深刻化している。
厚労省「時間外労働の上限規制」ウェブやリクルートワークス研究所の「未来予測2040」を引き合いに、現在、上記課題に対応するため、現場の施工管理業務を効率化し、企業全体の生産体制を変革するDXの重要性が一層高まっていて、AIやIoT、BIM/CIMを活用したクラウド型施工管理ツールの導入が進んでいるという。EARTHBRAINは8日、クラウドプラットフォーム「Smart Construction®」と、セーフィーのサービスとのシステム連携を開始した。
建設現場の遠隔管理と生産性向上を実現する。同連携により、施工管理者は複数現場の状況をリモートでリアルタイムにつかめる。今回、同プラットフォームのホーム画面に表示される地図情報上に、クラウドカメラ「Safie」の高解像度・低遅延の映像データを統合することで、「現場の"今"を遠隔で正確に、手間なく把握したい」現場管理のニーズに応える協創ソリューションを実現した。
複数箇所のライブ映像を一画面で同時確認でき、遠隔地からでも作業状況や安全面を俯瞰的にとらえられる「現場状況のリアルタイム統合把握」にくわえ、広域/山間部など移動負担が大きい現場における「遠隔管理による移動時間の大幅削減」、工程遅延やトラブル発生時に上記プラットフォーム上で即座に現場映像を確認可能とし、関係者間で同じ情報を常に共有する「異常発生時の迅速な判断・対応を支援」といった効果や価値を提供するという。
同社は今後も、建設現場のデジタル化を実現して生産性・安全性・環境性を向上する。スマートでクリーンな未来の現場の創造に取り組んでいく考えだ。