人手不足や技能継承などが課題となっている。いま、文書管理システムは、保存と検索に加え、蓄積された文書を活用することへのニーズが高まっている。生成AIで請求書、契約書、設計図面、報告書、申請書、業務マニュアルやアンケート等に残されている情報や事例、ナレッジを検索しやすくするーー
そしてそれらの再利用による生産性向上や業務効率化が上記課題解決に寄与すると期待されている。が、検索性を高めるために必要な管理項目の入力は、AI-OCRを活用しても、主に人が担っていて誤入力や運用負担が障壁になっていたという。日立ソリューションズは、企業の知的資産かつナレッジである文書の活用を促進するため、高い検索性能とセキュリティを備える文書管理システム「活文 Contents Lifecycle Manager」を生成AIで拡充する。
今回、帳票やマニュアルなどの文書管理業務で重要となるファイルごとの管理情報を自動抽出できる「生成AI連携属性抽出オプション」を21日に提供開始する。従来必要だったAI-OCRのための事前設定や手入力など煩雑な作業の省略、記載内容に基づく情報生成などにより文書の活用しやすさを高め、生産性向上や業務効率化に貢献する。同オプションは、登録されるファイルの内容から、取引日や部品番号など管理項目に該当する情報を、生成AIが自動抽出する。
文書の種類や社内文書管理ルールに応じた生成AIの抽出情報定義ができ、担当者の業務は登録情報の正誤を確認するのみとなる。生成AIで文書の記載内容の評価・分析などを行って管理項目に登録することもできるので、文書一覧画面からも内容を把握しやすく、文書の活用が促進されるという。
同社は「DX by AX toward SX」をコンセプトに、AIの活用を通じたデジタル転換をベースに変革を推進し、価値創出と持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。