生成AIにて集合知を見える化、皆が希求する未来の街づくりに生かす

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における「未来社会ショーケース事業」の一環として、公式アプリによる集合知生成の実証――来場者がアプリで投稿し公開された"未来社会"へのアイデアを交換し合いつつ、未来社会の共創を体感する新しい万博のかたちの実現――に取り組んできた。

NTTアーバンソリューションズは今回、大阪市の難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクト(代表構成員:NTT都市開発)にて整備・運営する商業施設『なノにわ』において、地域の人たちの声を「集合知:なノにわの未来像」として可視化し、街づくりに活かしていくための実証実験を11月24日まで実施している。

実験期間中、『なノにわ』の来訪者を対象に、「未来のなノにわ こうならいいな」と題したアンケートにより、公園の未来像に関する自由な意見を収集。収集した意見から生成AIを用いて「みんなが求める未来のなノにわ」の集合知(画像・文章)として見える化する。"従来のアンケート収集・分析では捉えきれなかった意見を、生成AIの活用により集約・可視化し、地域の皆と街を共創する"テーマの実現可能性を探り、今後の街づくりに役立てることを目標とする。

上記万博アプリ「EXPO2025 Personal Agent」の提供を通じた集合知生成の実証などで得た技術と知見について、実際の街づくりに応用するためのノウハウ獲得を目的とし、当該実証等での成果を難波宮跡公園や周辺エリアの街づくりにも展開するほか、『なノにわ』の施設運営に活用する予定だという。

同社はこの度の実証実験を通じて、多様な声をもとに描かれた未来像を街づくりに反映し、地域の人たちや来訪者が「こうありたい」と願う想いの実現につなげる。他地域への展開も視野に入れ、"街づくり×デジタル"による更なる価値創出をめざす――。実施アンケートの詳細は、『なノにわ』公式NEWSページで公開されている。