安全運転管理システムの新機能でドライバーや車両状態の確認も

EC(電子商取引)市場拡大の勢いが止まらない。それに伴い、貨物軽自動車を使用した運送・配送件数の増加による事故件数が増えている。運行前後に行う安全運転管理の重要性が高まっている。今年4月、国土交通省は、貨物軽自動車運送事業者に対して――

点呼の実施・記録を求める制度改正(同省Web「貨物軽自動車運送事業における安全対策を強化するための制度改正について」)を行い、安全対策の強化を進めているという。パイオニアは10月23日、フリートマネジメントシステム「MobilityOne 安全運転管理」をアップデートし、ドライバーや車両の状態を確認する「点呼機能」を拡充した。

今回のアップデートでは、「点呼機能」のこれまでの確認項目「酒気帯び確認」「日常点検」に、ドライバーの「健康状態確認」と運転免許証の「携行物確認」を新たに追加した。これにより、社用車や営業車などを運用する企業の安全運転管理者は、ドライバーの状態をより多角的かつ確実に把握・管理できるようになる。運用状況に応じて確認項目の数を柔軟に変更できる。

①安全運転管理業務を効率化:紙や表計算ソフトの運用から脱却、②充実の点呼機能:アルコールチェックに加え健康状態の確認や日常点検、運転日報・月報まで簡単で確実に記録に残せる、③ドライバーに分かりやすいアプリで安全運転管理業務を漏れなく実施、④管理者に見やすいダッシュボードで安全運転管理業務に必要なデータを一覧表示、⑤専用機器は不要:コストを抑え、簡単に導入可能――といった特長を備えた同システム――

「MobilityOne 安全運転管理」における今度のアップデートではまた、点呼承認時に指示事項をコメントとして記録できる機能も追加し、迷わず直感的に操作できるユーザーインターフェースに変更した。これらの刷新により、業種を問わず、より確実で効率的な安全運転管理業務の実現をサポートするという。