店舗運営DX、クラウド型録画サービスとリモート接客サービスを連携

店舗や施設運営の効率化、優秀なスタッフによる多店舗での接客機会の創出など、接客業における新しい働き方の実現が期待されている。このリモート接客サービスにより、リアルタイム翻訳機能を用いれば誰でも簡単にグローバルな接客も可能だという。

キヤノンMJは9日、クラウド型録画サービス「VisualStage Type-S」と、タイムリープが提供する遠隔接客サービス「RURA」との連携を開始した。これにより、店内や施設に設置された複数のカメラ映像を活用し、リモート接客スタッフがより広い視野でお客や現場の状況を把握できる。

同連携により、無人・省人化店舗や施設においても高品質な接客の提供と接客機会の最大化を支援するソリューションを提供する。リモート接客スタッフのオペレーター画面には同店舗内の上記録画サービスによる複数のカメラ映像を表示し、上記遠隔接客サービスの対面カメラだけでは捉えきれなかった客の店内行動や周囲の状況を俯瞰的に把握できるようになる。

リモート接客スタッフはより広い視野で的確に観察・判断できるようになり、対面カメラに映らない客の存在も把握できる。サポートが必要な客への対応漏れを防ぎ、適切なタイミングで接客できる仕組みを提供することで、無人・省人化が進む店舗や施設においても顧客体験の質を高めるとともに、店舗運営の効率化や業務負担軽減を支援するという。

同社は今後、ハイブリッド型クラウド映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules」と「RURA」の連携も予定していて、1つの店舗や施設にとどまらず、多拠点に設置された既存のマルチベンダーカメラとの連携も可能とする。厚労省「旅館業における衛生等管理要領」の一部改正(PDF)により規制緩和が進む宿泊業界に加え、無人・省人化が進むシェアオフィスやフィットネスジムなどへの導入も進めていく構えだ。