14の国と地域で利用されている二次元コード決済が日本でも有効に

COVID-19の影響で一時減少していた。訪日客数は2024年に約3,700万人と前年比で47.1%増加し過去最高を記録。インバウンド需要の回復やパートナー企業の増加により、当社サービス加盟店における海外キャッシュレス決済サービスの決済取扱高も24年度は過去最高だった――

日本政府観光局が上記数値を公表する以前、18年10月のサービス提供開始と同時に、インバウンド需要の取り込みを目指す加盟店を支援するため、海外のキャッシュレス決済サービス利用者がここで決済できる環境を整えてきた。現在、訪日外国人の約8割を占める国や地域で提供されているキャッシュレス決済サービスが日本の当社サービス加盟店で利用可能になったという。

PayPayは3日、全国のPayPay加盟店において、「HIVEX®」を通じて香港のキャッシュレス決済サービス「八達通 Octopus」が連携を開始していて、台湾のキャッシュレス決済サービス「台新Pay+」についても連携が実現するとした。これにより都合14の国と地域で利用されている28のキャッシュレス決済サービスのユーザーは、日本を訪れた際に、PayPay加盟店で飲食やお土産代、宿泊費などの決済ができるようになる。

HIVEXは、キャッシュレス決済事業者 (MPSP) に共通のビジネスルールやシステム統合、一貫した中立的なブランドなどを提供し、商業規模でのより高い拡張性をもたらすことで、より良いユーザー体験を提供。Octopusは、公共交通機関~小売・飲食・公共料金、オンラインまでの万能な仕組み、香港で最も浸透したキャッシュレス決済であり、約500万人が利用する日常生活インフラとして定着している。

24年度の海外サービス系決済取扱高は19年度比で約3倍増だったという。PayPayは今後も海外の決済サービスとの連携を進め、加盟店のインバウンド需要取り込みを支援していく構えだ。