
ビットコインなどの暗号資産は新たなアセットクラスとして脚光を浴びている。米国では主要な資産運用会社から多くの暗号資産ETFが上場されていて、投資家からの資金流入が加速している。昨今、国内外の企業や海外の政府や自治体による暗号資産保有事例が急増しているという。
大和証券は今月1日、同社の全国本支店にて、大和証券グループのFintertechが提供する暗号資産活用ローンサービス「デジタルアセット担保ローン」の仲立ちを始めた。暗号資産を保有し円資金ニーズのある顧客を同社がFintertechへ紹介する――と、当該サービスに関する詳細な案内・契約手続き・商品説明および販売に関する一切の業務をおこなうFintertechがその顧客に同担保ローンを提供する。
暗号資産(ビットコイン、イーサリアム)を担保に日本円を調達できる。2020年の提供開始以来、暗号資産を売却することなく資金需要に対応できる先進的なサービスとして、多くの暗号資産保有者から好評を博している。実質年率4.0%~8.0%のデジタルアセット担保ローンは、「個人向けローン」「事業者向けローン」「不動産購入者向けローン」で構成され、融資額はいずれも500万円以上最大5億円まで(個人向けローンは年収の3分の1まで)。
①利用申込、②基本契約の締結、③借入契約の締結の3ステップで進み、基本契約の締結から3営業日後に借入金受取りが可能となる。買入時期は相場をみて決めたい場合には、基本契約までで止めても良い。顧客の活用事例として、「売却せずに納税資金調達」「個人の暗号資産を法人で活用」「現金支払なしでロールオーバー」「含み益をライフイベントに有効活用」が挙げられている。
暗号資産を活用した先進的な金融サービスの開発・提供を大和証券グループの一員として担う、大和証券は今後も顧客の多様なニーズに応え、社会に新たな価値を提供していく構えだ。