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教育・オフィス・介護・エンタメ現場等で測った感情をサービスへ

生き方や価値観が多様化している。今日、心身が健康で生活・社会的に満たされた状態「ウェルビーイング」が注目されている。ウェルビーイングの向上は、企業活動においても、生産性向上や離職率低下に重要とされているという。
三菱電機は、集中度や眠気度などの人の感情を可視化した"感情推定データ"、体動数や睡眠レベルなどの"人関連(バイタル)データ"、温度・湿度やCO2濃度などの"環境データ"を法人向けに配信する「エモコ分析サービス」を来月開始する。
感情推定データは「エモコアイ」搭載マルチモニタリングデバイス「エモコセンサーユニット」(FCLコンポーネントとの共同開発品)を使用し、非接触で取得した値を独自アルゴリズムにてクラウドで分析したものを配信。顧客は上記各種データを活用し、例えば、従業員の集中度合いを出社時と在宅時で比較しより良い働き方となる出社頻度を提案したり、生産性の高い時間帯や座席による違いなどを特定したりして、最適なオフィス環境を構築できる。
①「エモコセンサーユニット」で接触も負荷もなく自然な状態のバイタルデータを取得可能、②新構築した「エモコ分析クラウド」で測定したデータを分析・加工し、クラウドAPI経由 で最短1分毎に配信して高精度の現状把握が可能、③主観で語られることが多い人の状態を客観的な数値として可視化。感情推定データを環境データや同ユニット設置位置などと 組み合わせ相関分析を行うことで、個別最適化サービスを提供可能とする。
人の感情を見える化したデータを配信し、人の状態に応じたサービスの実現を支援することで、幅広い分野でのウェルビーイングの向上に寄与する。いずれ独自のデジタル基盤Serendieを活用し、感情 センシングによる多様な事業領域や場所で得られる感情推定データを社内外の製品・ サービスと連携させることで、新たな価値を創出し、社会課題の解決に貢献するという。