情報通信
複雑多様な企業・団体ITシステムの運用を高度化して顧客満足へ

昨今の法人ITシステム基盤は、内外の仕組みを含む多様な形態で構成されている。コンテナやサーバーレス等のクラウドネイティブ環境も普及し、その運用は一層複雑化していて、従来の監視・モニタリングだけでは不十分。特にWebアプリは、多岐にわたるコンポーネントが絡み合って動作しているため――
パフォーマンス低下やエラーなど利用者体験が損なわれる問題の素早い把握を求められる。企業内で利活用が進むSaaSについては、外部要因による問題を即時検知し、情報提供や代替策の検討等を迅速に行うことが重要であり、これにより、従業員の満足度や生産性の向上が期待できるという。
ユニアデックスは2日、多様化・複雑化するITシステム運用において予期せぬ問題の可視化や障害復旧の迅速化が図れる「マネージドオブザーバビリティサービス」の提供を開始した。同サービスは、オンプレミスやクラウドで構築されたシステムインフラ、アプリケーションに加えて、利用者体験なども観測し、「なぜ、どこで」起きた障害なのかを早期に発見し、一次対応から潜在的な問題の可視化までを支援する。
これを利用することで、複雑なITシステム運用に関して包括的な支援を受けられる。ITシステムの最適化が進み、問題の早期発見と迅速な復旧が可能になり、利用者満足度の向上が期待できる。同サービスは、BIPROGYグループのマネージドサービスブランド「GASSAI」の新たなサービスラインアップとなる。今後は、対象領域をネットワークレイヤー、パブリック系PaaS、コンテナ環境も含めたシステム全体に拡大し、監視・観測を行っていく。
AIを活用した自動化対応も視野に入れて、順次サービス内容を拡充する予定である。同サービスを通じて顧客のITシステム安定稼働とビジネス成長に貢献していくという。同社は30日に開催するウェビナーで、今般の新サービスを実際の観測事例を交えながら紹介する。