会計事務所業務DX、生成AIを活用した経営分析レポートを自動作成

DXが花盛りである。今日、これにより、効率的にグラフ等のビジュアルを含む月次・年次決算説明資料を作成できるため、会計事務所の業務効率化と、顧問先への説明における満足度の向上に寄与するという。

MJSは9日、トライベックの中小企業向けDXプラットフォーム「Hirameki 7」の「経営分析プラス」において、生成AIを活用し、会計データと公的統計をベースにしたAI分析コメント付レポートを自動作成する、「AIレポート」機能の提供を開始した。同機能は、「Hirameki 7」ならびに「経営分析プラス」を契約している同社の会計事務所ユーザーであれば、追加料金無しで利用できる。

ユーザーは、「Hirameki 7」上に顧問先企業の会計データをアップロードするだけで、プロンプト(指示命令)の入力無しにAIレポートを作成できる。「月次AIレポート」と「年次AIレポート」の2種類が用意されていて、それぞれのAIレポート作成にあたっては、会計データ上の前年度等との比較だけでなく、7つの公的統計を参照し景気動向等に基づいたコメントも生成する。

生成されたAIレポートはパワーポイント形式でダウンロードできるため、税理士の専門的な視点で確認・編集した上で顧問先への経営報告や経営指導に活用できる。同機能における生成AIには「Azure OpenAI Service」を活用しているため、ユーザー側で生成AIサービスの契約不要。顧問先の会計データが生成AIの学習データとして利用されることもない。同機能は、日本マイクロソフトとMJSグループのNTCの協力を得て、開発を進めたという。

MJSならびにMJSグループは、今後も各提供サービスにおいて、ニーズに合わせた機能拡充に取り組み、会計事務所および中小企業の業務効率化と生産性向上を支援するとともに、DX推進による経営の高度化と、顧客の企業価値向上に寄与していく考えだ。