カメラ付照明器具と各種センサに生成AIを組合わせて異常を自動監視

近ごろ自然災害が頻発している。地震、台風、長雨や豪雨などが社会インフラや人々の生活に大きな影響を与えている、世界において、迅速な情報収集と適切な対応が不可欠となっている。人手不足が深刻な日本では、多大な労力と時間を要する従来手法に代わる仕組みの導入が求められている。

今日、先進的な監視ソリューションの導入が急務だという。岩崎電気は、事業領域の拡大ならびに社会への新たな価値提供の実現に向けて、AWSと市場展開に関する共同検討を行い、自社製カメラ付照明器具及び各種センサを用いた統合管理のしくみ「ENEPEACE」に、「Amazon Bedrock」の生成AI技術を組合せた「クラウド型自動監視システム」を開発した。

同システムでは、夜間でも道路などのインフラ設備の画像を取得し、「ENEPEACE」に実装された生成AIが状況を自動把握。生成AIを用いることで、把握内容の指定が柔軟にでき、「天候」「道路冠水」「道路積雪」「事故」「火災」「倒れている人」「公園でのボール遊び」「ごみ捨て場を荒らすカラス」などの検知が可能となった。昼夜を問わず高精度な監視を実現し、異常事態発生時には即座にアラートや通知を行うことで、安全確保に寄与する。

これにより、管理者は迅速かつ適切な判断と対応を行える。①PC、スマホ、タブレットなどでの簡単管理、②カメラ付照明システムの静止画や動画をリアルタイム監視、③過去の画像を確認可能、④車両・歩行者の交通カウント管理、⑤生成AIを用いたカメラ画像からの自動事象検知によるシステムのアラート及びメール通知、⑥各種センサ(冠水・水門・アナログセンサ等)の監視――を特長とする

「クラウド型自動監視システム」を基に、道路・公園・河川などの監視ソリューションとして市場参入を目指すという。同社は、今後も幅広い監視ソリューションの提供を通じて、安全安心な社会の実現に貢献していく構えだ。