
ライフスタイルの変化やニーズの多様化が目立つ。昨今、製造現場は、幅広い分野で多品種・小中量生産が求められていて、部品の多さや工程フローの複雑化などが課題となっている。従来現場で活用されていた表計算ソフト等では、多様な製品の生産プロセスを適切に管理することが困難になっている。
製造現場では人材不足が深刻化していて、進捗管理やスケジュール調整などをベテラン作業員の経験に頼る側面も大だったという。TOPPANデジタルは、製造DX支援ソリューションを提供中であり、今月21日、製造現場の各種課題ごとに必要なサービスを選んで導入・運用できる「NAVINECT®クラウド」シリーズの新製品として、資材と工程を紐付けた作業指示・生産スケジュールを作成・管理可能なサービス「計画管理」の販売を開始した。
「部品構成表(BOM)と工程フローの紐づけによる生産運営管理が可能」「製造部門と調達部門のスムーズな連携により効率的な生産体制を構築」「シンプルかつ高い自由度を持つインターフェースを実現」「『NAVINECT®』の各種サービスとの連携でより高度な生産管理(MES)運営を実現」といった特長を備えた。
新サービスでは、工程フローやBOMに基づいた作業指示書を発行し、生産スケジュールの調整や進捗把握を行える。リアルタイムでの生産予定と実績の管理、それに伴う計画補正や指示変更などへの迅速な対応が可能となる。これにより、資源や人員など製造に関するリソースの効率的な配分や納期遵守を実現し、製造にかかるコスト削減や効率化を支援するという。
同社は、NAVINECTおよびNACINECTクラウドを、製造業を中心に様々な企業へ提供し、2025年度中に110社への導入を目指す。今後、ものづくり現場のさらなるDX推進および製造現場で得られた情報をもとに、新たなソリューション・サービスを開発、展開していく構えだ。