
空港整備地区で業務連絡バスを自動運転レベル2で運行する
上記課題の解決を目指し、新たな移動手段として期待される自動運転レベル3以上の車両(参考資料:国交省PDF)の活用を検討してきたという。JALとNECは、ドライバーの付帯業務(乗車確認や案内など)の自動化・省人化に向けて今月17日~24日、JALグループ社員が関連施設間の移動で利用している業務連絡バスの一部区間において、先進ITを活用した自動運転の業務システムや顔認証乗車システムの検証を行う。
①NECの世界No.1の認証精度を有する顔認証技術を活用した顔認証乗車システム、②NECの遠隔見守りシステムを活用した走行状況のリアルタイム確認やバス社内外の安全確認、③NECの学習型メディア送信制御技術(AIにより車などの遠隔見守りの高度化に貢献する技術ならびにネットワーク運用を自動化してローカル5G推進に貢献する技術)を活用した電波環境の悪いエリアでのリアルタイムでの見守り――を実証する。
今回、羽田空港整備地区をいく業務連絡バスの一部区間にて、運転支援車――TIER IV社の「Minibus」(仕様書PDF)による自動運転レベル2――特定条件下で自動運転する主体はドライバーである車両を運行する。当該車両は、JALグループ従業員専用アプリケーションから乗車を予約。顔認証による本人認証を実施して乗車するという。
両社は、上記実証の成果をもとに、地域の街や空港周辺の移動課題の解決として、最新のモビリティ技術を活用した新たな移動手段の提供を検討するとともに、将来的な自動運転技術の空港業務への活用や、顔認証などのシステム連携による、空と地上のシームレスな移動の実現を目指していく構えだ。