昨今、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理基準)やGQP(医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質管理基準)といった規制への迅速な対応や品質保証プロセスの強化に加え、業務の効率化やコストの削減が求められている。医薬品・食品製造における品質保証業務は――
逸脱(製造手順や設定基準からの乖離)やCAPA(是正措置・予防措置)への対応、製造手順の変更管理など多岐にわたっており、適切かつ円滑な品質保証プロセスの管理が必要とされているという。横河電機は今月3日、OpreX™ Operational Risk Managementのラインアップとして、医薬品・食品製造における品質保証プロセスのDX(デジタル転換)を加速させるクラウドサービス「OpreX Quality Management System」を発売した。
品質保証に関わるフローを追跡し、一元管理することで、業務の効率化や継続的な改善に貢献する。同サービスは、逸脱やCAPAへの対応、製造手順の変更、文書改訂、教育記録などのワークフローをノーコードで構築でき、顧客のさまざまな品質保証プロセスに柔軟に対応できる。
グローバルで実績のある柔軟で拡張性の高いServiceNow®のプラットフォームを利用したクラウドサービスのため、新機能などのアップデートが短期間で行える。製造実行管理/品質情報管理システムなどと連携可能な各種コネクタが標準装備されていて、他システムとのデータ統合にかかる手間やヒューマンエラーを削減。さらに、効率的で精度の高い品質管理業務を実現する。
監査証跡やユーザー管理の方法はグローバル基準の医薬品規制に準拠していて、品質保証プロセスにおけるデータインテグリティの向上に寄与する。今回の品質管理システムサービスは、ISO規格などに対応した最新のセキュリティプロトコルを備えていて、強固なセキュリティを可能にするという。