ITにより各種建物設備を総合的に管理する。ビルオートメーションシステム(BAS)は、建物内の快適性を左右する空調を制御しており、故障頻度等が利用者満足度に影響を与える。その管理下にある設備機器や仕組みのトラブルシューティングには多額の費用がかかり、長期間を要する傾向もある。
そのため、計画的かつ効率的な保守点検の導入は、機器の寿命延長や安定稼働を実現し、ライフサイクルコストを最適化するのに効果的だという。ジョンソンコントロールズは23日、同社BASの新たな「デジタルハイブリッド定期メンテナンスサービス」(カタログPDF)を発表した。新サービスはOpenBlue RDR(遠隔診断&報告)テクノロジを活かし、取得した設備データに基づく診断と、熟練エンジニアによるオンサイト実機点検とを組み合わせたものだ。
顧客システムを自社のROC(リモートオペレーションセンター)に接続することで、的確かつ高精度なデータ駆動型診断を可能にする。アクセスが制限あるいは困難な場所でも点検ができ、施設停止の必要がなく、入室許可や立会などの手間を省ける――同テクノロジを活用して、天井内の空調設備や制限区域内の機器の稼働状況を絶え間なく把握し、不具合兆候を検知する。
さらに、デジタル診断や可視化された機器の稼働状況に基づいて、サービスエンジニアが効率的に実機点検を実施し、トラブル予防のための的確な保守計画を立案する。施設の安定稼働とライフサイクルコストの最適化を支援する。24時間365日遠隔監視する、顧客施設のパフォーマンスを常に最大化するROC接続が標準の同サービスでは、ニーズに応じて組合わせ自由な「つながるサービスメニュー」が追加料金なしで選択できる。
9月30日までに新プランへ乗り換え、または新規で契約する顧客には、アンチウイルスサービス、リモートアクセス1ライセンス、時刻同期サービスを無料付帯するという。