様々な分野に生成AIが浸透し始めている。昨今、保険薬局の業務でそれを活用するしくみについて、東大発ヘルスケアAIベンチャーと共同開発を進めてきた。各種学術大会に成果物を参考出展して得た意見も反映し、今般この発表に至ったという。
MDSOLは、しっかり・スピーディー・繋がるがコンセプトの保険薬局向け次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」クラウド版電子薬歴の新サービスとして、mediLabと共同開発した生成AI技術活用形の「AIアシスタント」を今月30日に発売する。新サービスは、①一層パーソナライズ化された服薬指導アドバイス、②SOAP薬歴の自動生成による業務効率化を特長とする。
①では、指導内容DB、過去の指導実績、患者属性・基本確認情報、処方内容から、患者に最適な指導・ヒヤリング内容候補を表示(特願2024-230161)。当該疾病を発症した患者のプロブレムを引き出すための主訴を確認できる。候補表示の際、その選定理由も示すことで、薬剤師に判断材料を提供し、より「しっかり」した服薬指導をアシストする。各種学習機能を追加し更なる機能強化も予定する。
②では服薬指導アドバイスによる指導・ヒヤリング内容と、赤マークで知らせる指導ポイントのナビゲートを基に患者への服薬指導を行う。薬剤師と患者の会話は音声でも取り込め、AIが患者の主訴を抽出したうえ、患者属性・基本確認情報、処方内容を合わせ、SOAP(主観・客観・評価・計画)形式に分類した薬歴を作成する。特許取得(特許7507329)技術にて、「しっかり」「スピーディー」を両立した業務効率化を実現する。
AnyCOMPASSは"地域医療のコミュニケーションツール"であり、保険薬局を支えるシステムだという。同社は、電子処方箋を中心とした医療DXへの対応などで、AIアシスタントにより、薬剤師の服薬指導&薬歴作成業務をサポートする。