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顧客のマルチクラウド戦略を後押しするサービス等を市場投入していく
事業部門主体のDX案件が増加している。企業において、IT部門は、それとコラボしたDX推進を要求されるけれど、業務領域拡大による運用負担の増大に加え、多様なクラウドへの知見や最新技術への対応といった人的リソースの拡充ないしスキル向上――すなわち人材不足の深刻化に直面している。
そのため、既存業務プロセスのデジタル化や業務環境のオンライン化はできていても、新規ビジネスの創出などは進んでいない。昨年実施したアンケートの結果から、現状ではDXのゴールであるビジネス変革の実現に至っていない企業が多いという。
IIJは16日、顧客がDXでビジネス変革を加速するための企業IT環境「DXP」の実現に向け、鍵となるマルチクラウド戦略の推進を支援すべく、「マルチクラウドMSP(マネージドサービスプロバイダ)」として、新たなサービスやソリューションを提供していくとした。最適モデルによって、肥大化・複雑化する運用負担を抜本的に軽減するとともに、セキュリティやガバナンスの確保を支援し、マルチクラウド環境の導入効果を最大化する。
同日発表した「IIJ統合運用管理サービス オブザーバビリティ」ならびに「IIJデータ可視化ソリューション with Splunk Cloud Platform」を皮切りに、顧客のクラウドライフサイクル運営を包括的に支援するサービスやソリューションを順次提供していく。
クラウド導入を成功させる7つの要素を「IIJ CAF」として独自にモデル化した。同社は今後、マルチクラウドMSPとして顧客のDX推進を強力に支援していくにあたり、同モデルの7つの領域それぞれでコンサルティングやインテグレーション、サービス・ソリューションを提供し、顧客IT部門のマルチクラウド運用業務の抜本的な効率化、および多様なクラウドサービスの活用ノウハウとクラウドネイティブ技術の知見によるサポートを進めていくという。