IoTデバイスによる厳格な輸送環境管理を半導体関連産業から

最新テクノロジーを活用してサプライチェーンを可視化する。その企業は独自のIoT(モノのインターネット)デバイスによるリアルタイム追跡サービスを提供――正確なロケーション情報の取得、温度・湿度・衝撃・照度のモニタリングにも対応し――

高品質な物流サービスが求められる業界に最適なソリューションを提供しているという。NIPPON EXPRESSホールディングスは、米国Tive社と戦略的パートナーシップ契約を締結した。これにより、厳格な温湿度管理や衝撃管理が求められる半導体関連産業を中心に、貨物の輸送状況をEnd to Endでモニタリングする輸送サービスのさらなる品質向上を実現する。

数あるモニタリングデバイス・サービスの検討・検証を実施し、より高い安定性を保つ加速度計測により貨物に衝撃が加わったタイミングを正確に記録、温度管理に加えて湿度管理にも対応する。Tiveの通信機能付きデータロガー「Solo 5G」を活用し、半導体や医薬品など高付加価値貨物の輸送状況を、リアルタイムで詳細にモニタリングする。

その仕組みは、「位置情報とともに温度・湿度・衝撃・照度など様々な面から貨物をモニタリング」「5G通信、GPS、Wi-Fiを活用してクラウドに情報を即時常時送信、Webから迅速な情報確認が可能」「計測ならびに通信間隔の設定がカスタマイズでき、充電不要で最大150日利用可能」「ワンウェイ利用ができ、回収の手間を削減」「GxPFDA 21 CFR Part 11など厳格な品質基準が求められる輸送に対応」といった特長を有する。

今後は国際航空フォワーディングサービス「e-NX Visibility」と連携し、より正確で透明性の高いサプライチェーンを提供するという。NXグループは、顧客ニーズに最適な物流ソリューションをE2Eで提供するとともに、さらなるサービス品質向上に取り組んでいく構えだ。