生成AIの利用が進みつつある。昨今、IT(情報技術)システムのクラウドシフトが鮮明になり、マルチクラウド戦略をとるケースも増えている。各種業務のデジタル転換、幅広い領域でのクラウドサービス利用の増加に伴い、セキュリティ強化の重要性が高まっている。
企業はいま、ユーザー管理やアクセス制御を効率的に行えるID認証サービスを必要としている。クラウドサービス利用に対するセキュリティ強化には、認証基盤の構築が必須だ。そしてその構築時には、連携対象クラウドサービスへIDを同期する方法の検討も要するが、ID管理製品の導入に際して社内システム全体の考慮が求められ、ID同期実施のハードルは高いのが現状だという。
インテックは、複数クラウドサービスのID認証を一括管理できるクラウド型認証基盤「ID認証サービス(認人)」に、クラウドサービスのID情報をデータ同期するプロビジョニング機能を新たに追加。来年1月から提供する。同機能は上記認証基盤のIDをクラウドサービスのIDと同期させるしくみだ。
「『ID認証サービス(認人)』ユーザーを中心としたクラウドサービスのIDライフサイクル制御」「SCIMなど、さまざまなデータ連携方式に対応」「既存データ(源泉)からの一元管理」といった特徴を備えた。プロビジョニング機能を使うことで、同サービスの登録ユーザーは各クラウドサービスへのID自動同期が可能になる。組織は低い導入ハードルでのセキュリティ向上と運用負荷軽減を実現できる。
今後もAPIによるID同期の拡充や、より高度なID運用のためのモニタリングなど、使いやすくセキュアな認証基盤となるよう、さらなる機能追加を図る。クラウド認証における顧客の要望に応えるため、セキュリティ強化およびID運用時のUX向上に努めていくという。同社は新春16日にID管理のプロが教えるクラウドサービス簡単運用ウェビナーの開催を予定している。