情報通信
ニーズや購買意図を見える化する仕組みで部門間データ共有・活用へ
Webサイトには多様な人が訪れる。その中に見込み客や顧客関係者もいるが、従来、アクセス解析やインテントデータの活用は、部門毎であってデータ連携や突合に手間がかかっていた。ほとんど来訪企業の把握止まりで、マーケティング効果測定やセールスでの即時活用に至らないことも少なくないという。
ログリーは10日、アカウントインテリジェンスツール「ウルテク」について、企業単位でのサイトアクセス状況やリファラ、閲覧時間などを一覧化し、購買意欲が高まっている企業を直感的に特定できる新機能「アカウント アナリティクス」の提供を開始した。サイト内にタグを1つ設置するだけで、サイトアクセス解析・企業情報・インテントデータを一元的に活かせられ、広告効果測定や優先企業リストの自動作成など、関係部門間でのデータ活用が円滑になる。
「複数のデータソースを一元管理」「約20種類のカラムを自由に編集」「サイト内外のインテントデータ活用」といった特長を有していて、国内初だというアカウントアナリティクスでは、営業部門とマーケティング部門が同じ画面を見ながら、企業ごとのアクセス傾向や関心度合いを共有できる。これにより、広告効果の分析から重点アプローチ先の抽出まで、一連の流れをスムーズに行えるようになるという。
その活用事例として、広告効果測定(マーケティング向け)、営業優先順位の策定(営業企画向け)、新規営業リスト化(インサイドセールス向け)、HubSpot連携による既存リード強化(インサイドセールス向け)を挙げている。
同社は今後も、ウルテクにおいて、利用可能な企業情報の拡充を進めていく。インテントデータの精度向上に加え、購買意欲や関心を示す企業情報や活動データの収集を強化して、より深い顧客理解を実現する。アカウントインテリジェンスツールとしての機能を一層進化させ、マーケティング・営業活動の効果向上を支援していく考えだ。