沖縄の"青と緑が織りなす活気あふれる村"をオンデマンド交通がゆく

沖縄県北西部に位置するその村は、県内屈指のリゾートホテルが林立する人気観光エリアだ。ただ、ホテルや交通結節点から村内の観光地や飲食店などへのアクセスは利便性に欠けていて、レンタカーに依存しない公共交通などによる移動ニーズが年々高まっているなか――

恩納村観光協会JR西日本REANTT Comが構成する恩納村オンデマンド交通推進コンソーシアムは、「恩納村内オンデマンド交通」運行実証事業を12月1日~31日に行う。同事業では、配車予約システム(AI配車計算。製品例)を活用してオンデマンド交通を運行。移動生活ナビアプリ「WESTER」の経路検索プラットフォームとオンデマンド交通を連携させることで、目的地までの最短時間での移動経路案内をする。

①観光宿泊客は自身で「WESTER」やオンデマンド交通の予約サイトにアクセスし、ホテルや観光地までの経路検索やオンデマンド交通の予約・利用ができる。ホテル従業員による送迎などが無くても移動でき、利便性が向上する。②観光宿泊客が利用しやすいように、ホテルのホームページや観光地を案内するアプリなどとも連携。観光宿泊客が目にふれる機会を多くし、オンデマンド交通の利用を促進する。

③ホテル従業員による送迎がオンデマンド交通に置き換わることで、送迎稼働を削減できる。といった特長を備えた、今回の仕組みでは、観光客が宿泊するリゾートホテルへ、送迎関連業務の稼働状況のヒアリング調査を行い、効果を検証する。定量分析、課題分析を行い、同実証事業にフィードバックするという。

4者は、送迎関連業務の削減効果の検証や有償化を行い、同事業の3年以内の収益化をめざす。収益化により、沖縄の観光産業活性化、さらには「観光×ICT」プラットフォームの実現による観光立国への貢献を図る。そして、観光宿泊者向けのみならず、住民向けオンデマンド交通も別事業にて検討していく考えだ。