国交省のスマートシティ実装化支援事業に採択され、自治体版MaaSの構築を進めている。デジタルマップに自動運転EVバスと公共交通バスの走行位置やパーソナルモビリティの試乗会場を重畳してそれらの利用を促し、目抜き通り周辺における人の回遊性向上、賑わいの創出を検証するという。
三重県四日市市にて、マクニカ、三重交通、三岐鉄道、CTYは今月6日~27日、中央通りにおける魅力的なまちなかの実現を目指して自動運転EVバスを活用した実証実験を実施する。これは同自治体、交通事業者、経済団体等の関係者で構成される「自動運転導入検討会議」並びに令和3年度発足「四日市スマートリージョン・コア 推進協議会」のスマートシティ創出社会実験イベントに協力するもので、今度で5回目となる。
期間中、月曜を除く毎日10時~17時(1日12便)運行する、新たなルートとして近鉄四日市駅西側の中央通り及び都ホテル・市立博物館を周回(片道約2km)する自動運転EVバスは、今回より「ARMA」と次世代型「EVO」の2台体制となる。両EV内部に半透過型ディスプレイを設置し、生成AI活用コンシェルジュによる車内案内や乗客との対話機能を実装するなど、マクニカは社会実装を意識した移動価値を検証する。
自動運転EVバス運行について、ユマニテクプラザ内に遠隔監視センターを設け人も配置する、三重交通と三岐鉄道は自動運転社会実装を見据えた検証を行う。走行データをマクニカの「everfleet」に連携させ、状況をリアルタイムに確認することで、1人の遠隔監視者が複数車両を同時に管理できるようになる、働き手不足等の社会課題解消を目指す。
ローカル5Gを活用した遠隔監視を実施する、CTYは昨年度に続き4Gとの通信品質の検証を行うという。自動運転EVバスは、専用サイトやCTYコネクトアプリ(App Store、Google Play)で乗車予約可能だ。