IoT用ストレージとAIカメラを活かして来店客の行動等解析へ

モバイル通信やAI、データ処理・分析技術等が発展した。近頃、モノのインターネット(IoT)によるイノベーションを創出する企業が増加している。IoTサービスの開発では、その簡易版を試作して概念実証(PoC)を行う工程が一般的だが、セキュリティルールに準拠した通信環境の構築――

それが課題となるケースが多くある。そのような課題に対し、SIMによるコネクティビティからデータストレージまでを閉域ネットワークでセキュアに通信し、IoTストレージにデータを蓄積できる仕組みを提供しているという。ミークは22日、オムロンが小売店で実施する人流分析に関する取り組みにおいて、「MEEQ データプラットフォーム IoTストレージ」を活用したPoCを開始したことを発表した。

デバイス認証不要、高速オンラインデータベース(Amazon DynamoDBAmazon S3を利用)、便利で多様なアクセス方法といった特徴を備えた同ストレージを活用し、両社は、AIカメラを使って来店客の移動経路や商品棚ごとの滞在時間を解析するソリューションの実証を行う。ミークはAIカメラで取得し匿名化されたデータをストレージにセキュア送信するため、「MEEQ SIM」と「MEEQ 閉域ネットワーク」を併せて提供し、PoCの円滑実施を支援する。

創業以来モノづくりを中心とした価値提供を行ってきており、創業90周年を迎えた2023年に「データソリューション事業本部」を新設――そこではデータを軸に新たな価値を創造するソリューションビジネスへの進化を推進しているというオムロンをはじめ、多様な産業領域におけるリーダー企業と協業していく。

同社は今後も、「MEEQ」活用をより深化させることで、IoT・DX(デジタルトランスフォーメーション)による効果的なイノベーションの推進を図るための取り組みを進めていく考えだ。