買物困難地域を便利で持続可能なショッピングゾーンに

そこは自然豊かで魅力的なところだが、多くの住民の自宅からスーパーなどの店舗が離れている。交通手段も限られていて、食料品など日常の買物が困難となっている。特に、自動車利用が難しい高齢者や多忙な子育て世代にとって、そうした状況は暮らしやすさを妨げる課題でもあるという。

楽天日本郵便タカラ・エムシーは、静岡県静岡市奥静岡地域「オクシズ地域」において、各社のアセットを活用し、地域住民の利便性向上とコミュニティの強化を図る買物支援サービスの実証運用を11月5日~来年4月30日(予定)まで行う。ネットスーパーで注文された商品を同地域の拠点に届けるサービスを展開することで、上記利便性向上および持続可能な買物環境を構築する。

今回、「おたがいマーケット」および「楽天全国スーパー」を活用し、「フードマーケットマム ネットスーパー」の商品を対象地域の受取先拠点に届ける。サービスの利用料は、「おたがいマーケット」の月額990円と「フードマーケットマム ネットスーパー」配達料の合計で、クレカやデビットカード決済(後者は楽天ポイント払いも)となる。配達は注文日から3日後までの午後~夕方の間(8:00までの注文に限り当日配達可能)。

商品の配達にあたっては、当該地域住民からの注文を「フードマーケットマム ネットスーパー」店舗最寄りの郵便局まで運び、その後JPが日々運行している集配車両の空きスペースや既存配達網を活用し、本実証運用の受取先拠点に届ける。受取先に複数注文分をまとめて配達することにより、地域の利便性向上とともに輸送の効率化を図り、人口減少が進む地域においても持続可能なサービスを実現する。

3社はこれからも対象地域における持続的な地域経済・地域社会の発展に貢献していく。楽天と日本郵便は、今般の実証運用の知見を生かし、日本全国の買物困難地域の支援および持続的な発展に寄与することも目指していくという。