業務プロセスの標準化をノーコードで短期に実現し、持続可能な経営へ

業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む。一方、多くの企業で、特定の担当者に依存した作業が残っていることが課題になっている。たとえば製造業で、商品が規格を満たしているか否かを判定する際に、担当者が、個人で集めたガイドラインや社内に蓄積された情報を活用することがある。

社内に点在する情報を独自に集めて行うような作業は標準化されていないことが多く、特定の担当者が持つノウハウとなっている。そのため、その人が不在または退職となった時の業務停滞や品質低下が大きなリスクになるという。日立ソリューションズは、属人化された作業をプログラミングの知識がない人でもノーコードで短期間にシステム化でき、業務プロセスの標準化を実現する「活文 業務プロセスデジタル化ソリューション」の販売を22日に開始した。

今回先ず――バックヤードで行われている社内関係者への情報確認手順を標準化する。また、生成AIによって、回答案の自動生成や過去の類似回答のレコメンドを行い、回答にかかる負荷を軽減する――「問い合わせ対応」テンプレートを提供する。そして、「製品の認証・出荷判定」「契約ライフサイクル管理」といった、属人化されていることが多い業務プロセスを標準化するためのテンプレートも順次提供していく。

同ソリューションでは、業務に応じた入力フォームやポータルをノーコードで作成できるので、担当者ありきの作業を短期にDXできる。テンプレートはカスタマイズ可能であり、顧客独自の業務プロセスにも柔軟に対応できる。さらに、生成AIとの連携で、判定や分析に使われた情報を簡単に検索したり、要約して伝えたり――、より一層の業務効率向上を実現できるという。

同社は今後も企業の持続的な業務プロセスの改善やデジタル化した情報の組織的な活用を支援することで、企業経営のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)に貢献していく構えだ。