ユーザーのプロンプト(指示・命令)に基づいて文や画などを素早く自動生成する。生成AIの導入が実業界で進展している。文章の生成、要約・分析、ドキュメント検索、質疑応答などを特長とするこのクラウド型生成AIサービスは、専用かつセキュアな閉域環境で、チャットログの結果も残さないため――
機密情報の漏洩リスクを回避して安全に利用できる。現在その導入から実装までをカバーする「生成AIアドバイザリサービス」や、質問や回答の会話、利用した社内文書の記録(ログ)から回答の精度向上につなげる「生成AIデータ分析サービス」を展開していて、検証やトライアル目的での簡易利用や短期間かつ安価な環境構築などの要望を受け、この仕組みを新たに加えるという。
CTCは15日、マイクロソフトの生成AIクラウドサービス「Azure OpenAI Service」の利用環境を短期間で構築する「Azure OpenAI Serviceクイック導入パッケージ」の提供を開始した。生成AIの業務利用を検討する法人向けに、50万円(税抜)で提供する。
同パッケージは、申し込みから利用開始まで最短2週間で実現する、Azure OpenAI Serviceを活用した生成AI環境の構築サービスだ。顧客へのヒアリングに基づき、Azure OpenAI Serviceの利用手続きも代行して環境を構築する。構築後2週間で、利用方法のレクチャーや仕様に関するQ&A対応を実施――。顧客は申し込みから約1ヵ月間で業務利用における生成AIの機能や実用性を確認することができる。
3年間で60社の導入を目指す。迅速な導入に特化した同パッケージで、試用を目的としたコストを抑えた生成AI環境の利用を実現するという。同社は今後も、活用用途や費用面のニーズに合わせて、生成AIサービスの拡充を図り、顧客業務の効率化や新規ビジネスの創出に貢献していく考えだ。