10日先までの再エネ発電量を予測、AI解析・瞬時更新メニューも

2050年カーボンニュートラルをめざす。日本でも再生可能エネルギーの更なる導入が求められているが、自然由来発電は天候次第で出力が変わる。そのため、関係各社では、電力の安定供給や収益安定化につながる正確かつ迅速な発電予測が重要になっているという。

CTCは、最短10営業日で風力・太陽光発電所の発電量を予測するサービス「E-PLSM Forecast」を提供する。発電・運用計画に活用できる予測データにて再エネの利用拡大を図る企業や、電力を束ねて売電するアグリゲーター、発電事業者向けに展開する、同サービスは、再エネの発電量について数時間~10日先の予測データを提供。気象情報に加え、発電所の発電実績や設備諸元等を利用して予測する。

従来数カ月必要だったオーダーメード型予測サービスの仕様を新たに体系化し、①Express、②Standard、③Premiumメニューを用意した。①は発電実績データが得られない発電所を保有している顧客向けのメニューで、発電所の設備情報と気象予報データを基に最短10営業日で予測データを提供。本格的な予測を判断するためのトライアルでの利用も可能だ。

②は顧客の発電実績データをAIで解析し、より高精度な予測を行う。③は、オンラインで発電実績データや稼働情報を受け取り、リアルタイムで予測を更新する。発電計画の精度を更に高めて、電力の需給バランスにおけるリスク軽減に役立つ。どのメニューでも、複数の数値予報モデルを利用していて、「目先の予測精度を重視した予測」「長期的な予測」など様々な予測ニーズに対応できる。

新サービスの予測データは、これを生かせば再エネの発電における電力供給量を事前予測でき、不足が見込まれる場合の他電源の調達といった先手が打てる。発電事業者やアグリゲーターによる発電計画の作成、発電所の停止を伴う保全やメンテナンスなどの運用計画の策定にも活用できるという。