建設現場DX、建機や作業員などの情報をデジタル白板上で管理&共有

働き方の変革等をめざす建設現場DXが推進されている。日本では今春、国土交通省が建設現場のオートメーション化による生産性向上を謳った。

その取り組みが「i-Construction 2.0」として発表されている。建設・インフラ分野において、EARTHBRAINは今月2日、建設現場で稼働するさまざまな建設機械や作業員などの資産情報をデジタルホワイトボードにて管理することで、配車業務や資産管理業務などを効率化し、現場との連携を強化するソリューション「Smart Construction Whiteboard」の提供を開始した。

事務所内の白板や紙で管理することが多かった建設現場の全資産(作業員・建機・アタッチメント等)をデジタル登録し、一元管理できる。同ソリューションでは、現場ごとに登録した資産情報や位置情報を一覧表示、検索できるうえに、事務所内の白板上のマグネットと同様、Webの管理画面上でそれらを自由に移動させられる。たとえば建機とオペレータの情報をドラッグ&ドロップするだけで、配車管理を簡単に行える。

各現場の正確な配車情報を現場監督等と共有し、一層確実な作業指示が可能となる。コミュニケーションを強化し、より円滑に作業を進められる。各建機の稼働時間の取得や作業実績の入力、履歴確認もできるため、稼働実績に応じた配車が可能になり、建機の効率的な運用が実現する。資産管理者が複数現場の情報を切り替えて表示したり、施工関係者間で各現場の資産情報を共有したりもできるので、現場全体の生産性向上が期待される。

同ソリューションは、コマツの遠隔監視システム「Komtrax」と連携――顧客が保有するコマツ製建設機械の情報はすべて自動連携される仕組みだという。同社は、建設現場のデジタル化を実現することにより、生産性・安全性・環境性を向上し、スマートでクリーンな未来の現場の創造に取り組んでいく構えだ。