情報通信
ユーザー体験価値を高める素材・手法を体系化、継続支援し定着させる
世界の距離が縮んだ。近年、ビジネス競争の激化に伴い、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)による革新を進めている。ビジネスプロセスのさまざまな場面において、デジタル技術を活用した効率化やイノベーション創出を模索している、がしかし――
ツールやシステムありきで性急にデジタル技術を導入しても、なかなか成果につながらないケースもある。その一因として、ユーザーの満足度向上に直結する「UX」視点の欠如が挙げられていて、DX推進を成功に導くためのカギとしてUX向上の重要性が高まっているという。
日立ソリューションズ・クリエイトは、DX推進プロセスにおいて、現場における変革の自分事化やデジタル活用を浸透させるために、ユーザー体験価値を高める「UX向上ソリューション」を体系化して提供する。同ソリューションでは、上記プロセスを3つのフェーズ――①体験価値のデザイン、②体験価値のインプリメント、③体験価値のオンボーディングに分け、各フェーズで価値のある体験を創出し、顧客のDXをサポートする。
①におけるポイントは、"業務実態を把握して、DX推進のための課題を可視化"と、"関係者との議論促進"。②のそれは"DXのコンセプトに適したUX/UIを実装"ならびに"デザインポリシーの一貫性を確保"で、③は"現場に寄り添って使い方やノウハウを共有"および"インナープロモーションの継続によりDXを定着"がポイントだ。
ユーザーのニーズを把握し、多様な関係者の意見を集約しながら、課題解決に役立つ、使いやすいサービスを顧客とともにデザインする。同社は、サービス導入後にユーザーと適切にコミュニケーションを取り、サービスを使った新たなやり方が定着するよう、継続的な改善を支援する。さらに、既存のSI事業やソリューションと融合させながら、日立グループ内の連携を強化し、UX起点で顧客や社会のDXへ取り組んでいくという。