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天気×テクノロジーのしくみに最大瞬間風速アラート機能を追加
今夏は広い範囲で暑さ指数(熱中症リスク)が危険レベルに達し、ゲリラ雷雨も各地で頻発している。秋にかけては台風上陸の恐れがあるため、暑さや豪雨、強風に十分な対策が必要だ。建設現場や施設における強風対策、またはドローン運航にてこの風速を目安にされているケースが多いという。
ウェザーニューズは、建設現場や施設などにおける台風や低気圧による強風対策を支援するため、高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」に最大瞬間風速のアラート通知機能を追加した。利用者はお天気アプリ「ウェザーニュース」のプッシュ通知やメールを通して、暑さ指数・雨量・平均風速・最大瞬間風速など全6種類のアラートの受信が可能になる。
これを共同開発したオムロンのセンシング技術によって、小型ながらも災害リスクが高まる雨量50mm/h、風速50m/sまで観測できるように性能が高められている。「ソラテナPro」は、気温・湿度・雨量・風速など7つの気象要素を1分毎に観測する小型の気象観測機。災害レベルの大雨や強風まで観測できる高い性能や、現場の"観測"データだけでなく、1kmメッシュの天気予報や熱中症情報、雨雲レーダーなどの"予報"まで確認できる利便性が特長だ。
気象リスクの通知機能も備えていて、今回のアップデートで「最大瞬間風速アラーム」が2段階で設定可能になった。例えば、利用者は最大瞬間風速5m/sで準備し、8m/sで中止の判断をするなど、余裕を持って強風に備えることができる。プッシュ通知・メール・回転灯の中から、工事現場や屋外施設、店舗、ドローンなどの運用状況にあわせて最適な方法で知らせる――。
今年はアラート通知の拡充や表示方法の最適化などのアップデートを計画しているという。同社は、より便利に"気象を見える化"することで、建設/施設/農業/学校/工場/物流倉庫など様々な現場の防災対策の高度化やDXを推進していく考えだ。