企業内で生成AI標準活用基盤からのドキュメント活用サービスを展開

生成AI活用への期待が高まっている。その市場は世界で年平均53.3%の成長が見込まれ、製造、金融、公共、通信・放送分野などでの拡大が予想されている。そこで自社の各種ソリューションにおいても、生成AI活用による一層の提供価値向上が求められている。

JEITAの市場予測資料(PDF)を引き合いにそのようにいう。東芝デジタルソリューションズは、各種ソリューションの機能要件に合わせて生成AIを即座に導入できる標準部品群と、顧客が生成AIを利用する際に必須となる権限管理や文書のセキュリティ管理・情報保護機能を備えた生成AI標準活用基盤を開発した。生成AI活用ソリューションの開発期間の短縮と、最新の生成AI技術の迅速・安全な利用が可能となる。

「社内文書・ナレッジ活用」「工場データ・現場適用」「設計・開発業務応用」といった3つの異なる領域で、各種要件に準じて必要となる生成AI応用機能群を合わせて標準部品化している。同基盤は、利用者の権限管理や文書管理、情報保護機能、RAG(検索拡張生成)機能などを共通機能としていて、ソリューションごとの個別開発を不要とする。

同基盤ベースの新たなドキュメント活用サービス「コメンドリwith生成AI」を19日に開始。これは社内文書の検索やヘルプデスク機能が利用できるチャットボットシステムで、生成AIの活用により登録したドキュメントの中から短時間で質問に対する回答を根拠とともに表示することで、精度の高い回答を実現するという。同AIの強みを生かせる社内での情報共有などの用途を想定し販売を進めると同時に――

多様なソリューション開発で同基盤の適用を進め、顧客のさらなる業務効率化やビジネス革新に貢献していく。同基盤の利用により生成AIの活用方法を定型化。活用ノウハウを効率よく蓄積し、その導入~ビジネス活用を一括支援する生成AIマネージドサービスの強化も進めていく考えだ。