生成AIの業務利用は肯定的だが何だかよく分っていない人も多い

その中核を占めるのはGPU(画像処理ユニット)だ。それが「半導体」の文脈にあることも影響していて、今度のAIブームは国が踊るほどのものとなった。きっかけはLLM(大規模言語モデル)を基盤とした生成AIの公開である。日本国内において、生成AIを使ったことがある人は3割強――

世界90以上の国と地域での消費者にインターネットリサーチが可能なパネルネットワークとAI技術を活用して、日本のみならず世界各国の企業から調査依頼を受けているという。GMOリサーチ&AIは今年5月20日、自社保有パネル「JAPAN Cloud Panel」のモニター1,105人(15歳以上の男女)を対象に、AIトレンドに関する自主調査を実施した。

AIに対する理解を深め、多くの人がAIを活用し、社会の発展に貢献することを目的とした定点調査で、一昨年11月に初めておこなってから3回目となる今回――

"生成AIの認知率は3カ月前と比較して1.0ポイント、利用経験率は0.3ポイントの上昇に留まる"、"最も利用されている生成AIツールは「ChatGPT」が61.8%"、"生成AIツールは利用率が減少するものもある中、「ChatGPT」は3カ月前より13.4ポイント増加"、"勤務先での生成AI活用に対して肯定的な人は、否定的な人の2倍以上"、"取引先の生成AI活用に好感を抱く人が32.5%、好ましくないと考える人が15.7%"といった結果が得られた。

生成AIの認知・利用状況については3カ月前とほとんど変わりなく、認知率については頭打ちになっていると考えられる。しかしながら、認知している人の内訳を見ると、「少し知っている」の割合が高く、知識の伸びしろがあることも分った。勤務先における生成AIに対する捉え方の調査においても「わからない」が最も多く、今後の生成AIの利用と普及には、知識向上と理解促進が重要だという。