およそ半数の法人及び事業主は生成AIの使い方が分らないと回答

大規模言語モデル(LLM)を用いた対話型生成AIがイノベーションの針を一気に進めた。それは産業界でも急速に普及しつつあり、多くの場面や現場で利活用が検討され、会計事務所や企業のバックオフィスにおいては、業務の効率化に役立てられると期待されている。今後――

日常使いの業務ツールとなっていくだろう。生成AIは、それを活用した効率化を推進するうえで、その技術・市場動向やユーザー事例といった新たな情報を得ていくことも大切だという。MJSは、全国の会計事務所および企業・事業主など842名を対象に、生成AIへの関心や利用意向の実情や考え方などを調査した結果を、「会計事務所白書2024」として税理士・公認会計士事務所探しをサポートする検索サイト「会計事務所検索エンジン」に公開した。

「会計事務所の93%、企業・事業主の97%がChatGPTを含む『生成AI』を認識」「『生成AI』を使ったことが『ある』会計事務所は37%、企業・事業主は『生成AI』を使ったことが『ある』と『ない』が約半数に分かれる」「会計事務所、企業・事業主ともに、『生成AI』に興味があるがどのようにしたら使えるのかわからない、とする回答が約半数」

生成AI使用経験のない会計事務所では情報処理効率化への期待が大きい傾向にあり、企業・事業主では事務作業の負担軽減が求められている。生成AIの整備や導入に関して困った時には、会計事務所、企業・事業主ともに自分で調べるケースが60%超で最多。ゆえに導入をスムーズに進め、運用課題を解決していくには、具体的な対策や技術的な支援、ソリューションの提示など、状況に合わせたサポートを得ること――

それが生成AIを活用する際に重要だと考えられるとした。同社は、顧客が生成AIをはじめとする技術革新や新しい可能性への挑戦を経て、その効果を最大限に引き出せるように、専門的なサポート体制を整えているという。