金融機関における生成AI導入及びその活用を"DSP"でサポート

対話型AIがその有用性を世に示した。生成AIは、生産性向上や事業成長の原動力として金融業界でも期待されているけれど、効果検証の困難度合い、データやシステムのセキュリティ対応、複数AIの活用状況モニタリングの難しさなどが、全社的な生成AI導入を進める際の障壁になっていたという。

日本IBMは、「オープン・ソーシング戦略フレームワーク」の中核である「金融サービス向けデジタルサービス・プラットフォーム(DSP)」を通じて生成AIを短期間に導入できる「DSP生成AI拡張機能」を開発した。金融機関は、次の3要素で構成される同機能を活用することで、生成AI導入による業務の高度化・自動化・省力化などのビジネス効果を早期に享受でき、セキュリティや通信記録管理などで想定されるリスク対応に役立つ機能の追加もできる。

①Gen AI Apps:金融機関における各種業務を生成AIで高度化・効率化、②Gen AI Gateway:用途に応じたAIモデルの使い分け、モニタリングや制御などの統合的な管理を提供、③Gen AI Foundations:金融機関のセキュリティ水準を備えたクラウド環境を迅速に構築。

AzureAWS、後にはIBM Cloudでも稼働が可能とされ、各顧客環境に柔軟に対応できる。すでにDSPを利用している金融機関向けにはマネージド・サービスとして提供され、金融APIとのシームレスな連携により、コストパフォーマンスの向上を実現していく。また、DSPを使っていない金融機関も、上記3要素から必要なものを利用可能だという。

サービス提供開始を5月末に予定している。同社は、今回の新機能にIBM watsonx.aiwatsonx.governanceを組み込むことにより、顧客が責任をもって生成AIを利用できるよう支援し、顧客がAIを活用して新たな価値を創造するための共創を進めていく考えだ。