次世代生成AIと経営コンサルで新たな価値創出やイノベーションを

対話型AIの台頭を機に生成AIの認知度が一気に高まった。近頃はリサーチ、資料の構成やドラフトの作成・アイデア出し、文書の作成・校正・要約などにおいて、大規模言語モデル(LLM)を用いたAIの活用が進んでいる。市場調査、SNS投稿へのマーケティング分析、社内文書リスク分析――

社内SNS分析など不正検知の高度化領域での活用も進みつつあり、業務効率化に大きな効果をもたらしている。これらの取り組みで多く使われているシングルモーダル(単一様式)AI。それに対して、次世代の生成AI技術ともいわれるマルチモーダルAIは、映像や画像、音声情報などを統合的な認識空間で処理する。

例えば、工場の中の画像をAIで判断する場合、マルチモーダルでは、工場の運営マニュアルと合わせてAIに解釈させることで、工場が適切に運営されているかまで包括的に把握できる。医療業界においては、カルテや医療文献などの情報とレントゲン画像を一括処理することで、より高精度に疾患を発見することができるといった検証結果もあるという。

EYSCは、「マルチモーダルAIを活用した新規価値創出支援サービス」を4月1日より提供する。企業向けに研究・開発をしたマルチモーダルAIと、これまで培ってきた経営コンサルティングの知見を組み合わせ、業務の効率化にとどまらないクライアントの新たな価値創出を支援するコンサルティングサービスの提供を行う。

マルチモーダルAIの活用は膨大なデータへの迅速かつ網羅的なアプローチを可能とする。結果、データ全体の最適化や新たな組み合わせによるイノベーションの創出性を広げることが期待される。新サービスの活用例として、「マルチモーダルAIによる人の思考や体験欲求を把握することからの事業開発、大規模施設の空間設計、プロダクト設計、マーケティング高度化」や「製造業における暗黙知の形式知化、モノづくりの高度化」が挙げられている。