バース管理・利用計画の最適化~運送会社との連携までをデジタルで

そのネットワークは人間の血管網に等しい。物流は、人々の生活や産業等を支える社会基盤だ。一方当該業界では、荷物の小口化や配送の多頻度化、働き手の減少、サプライチェーンの多様化といった課題に加え、4月に始まる時間外労働の上限規制による「2024年問題」が懸念されている。

そうした課題の解決には、倉庫における荷役作業の効率化、トラックドライバーの荷待ち時間や待機時間の削減、荷主と運送会社間の事務作業の効率化など、物流現場における生産性・業務効率の向上が求められているという。東芝デジタルソリューションズは16日、倉庫運用最適化サービス「LADOCsuite®/WES」と、倉庫管理ソリューション「LADOCsuite®/WMS」の新バージョンの提供を開始した。

/WESの新版では、倉庫にトラックを接車して荷物の積込を行う場所(バース)の管理最適化機能を新たに実装。出荷要件に応じて最適なバース利用計画を立てることが可能となる。また、/WMSの新版では、ウイングアーク1stのオンライン配車業務プラットフォーム「IKZO Online」とデータ連携ができる。荷主と運送会社をシームレスにつなぎ、配車・運行管理・連絡業務の効率化を実現する。

長時間の荷待ち発生に対して"事前のバース計画で当該時間を削減"、非効率だった事務処理は"オンライン受発注で効率化"、実運送会社までの情報伝達が困難だった問題については、"荷主からドライバーまで情報共有を促進"することで解決する。

配車に関する受発注・配車割当・バース割当・出荷作業などの業務に横串をさして、倉庫・運送業務の省人化も実現できる。今後も止められない物流現場を支える様々な仕組みを提供し、複雑化する社会課題の解決に貢献していくという。同社は、「ロジスティクスソリューションフェア2024」において、上記サービスおよびソリューションの新バージョンを展示する。