専用GW無しでもネットワークカメラからクラウドへ映像データを送信

VSaaS(映像監視クラウドサービス)を一昨年夏に開始。以来、クラウドとオンプレミスのハイブリッドな録画マネジメントにより、映像データを一元管理し、働き方の多様化や人手不足対策をアシストしている。映像の管理・監視のみならず、業種業態に合わせたDX支援ソリューションを展開中である。

多拠点で多数のネットワークカメラを保有する企業では映像の業務活用が進んでいる。一方、カメラ台数の少ない小規模拠点では、専用ゲートウェイの設置スペースの確保や導入費用の低減が課題になっていたという。

キヤノンMJは14日、キヤノングループの米国Arculesが開発したクラウド型映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules」における新機能"Camera to Cloudモード"の提供を開始した。これはスウェーデンAxis社製ネットワークカメラと連携し、クラウドストレージへ映像データを直接送信する。大規模~小規模拠点で映像の一元管理を具現化する。人や車両の識別などのAI解析も併用することで、業務DXの推進を支援する。

専用ゲートウェイの導入を不要とし、ネットワークカメラのみでクラウド映像プラットフォームの利用を可能とする。小規模拠点でも導入しやすい。映像AI解析機能「AXIS Object Analytics」による人や車両の解析結果と、クラウド映像プラットフォームに保管された録画データとを紐付けることで、人や車両が検出された時間帯を録画映像のタイムライン上に表示できる。映像検索にかけていた時間を大幅に短縮できる。

今回の新機能により、企業の業務プロセスを効率化し、よりスムーズな運用を実現するという。同社はこれからもArculesおよびAxisとの協力を通じて、映像管理ならびに利活用の分野で、顧客企業の業務プロセス変革とDXの推進を積極的にサポートしていく構えだ。