健診データ×生活習慣情報でエイジング課題にかかるエビデンスを得る

加齢か、エイジングか、英語音のほうが何だか積極性を感じられ意味ありげである。この国において、カラダもココロも健康で前向きに年齢を重ねる "ウェルエイジング"な世の中の実現をミッションとして掲げた、企業活動の一環として「はかる・わかる・かわる」といったテーマで新たなサービスを開発する――

その開始を昨年発表し、個々人の加齢の変化に基づき適切なソリューションを提案する「エイジングに向き合う新サービス(仮)」の構築を目指しているという。キューサイはこの度、九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野久山生活習慣病研究所ヒュービットジェノミクスと共同研究を開始した。昨年11月から福岡県久山町住民を対象とした生活習慣に関するアンケートや各種検査を行っている。

同研究では、九州大学と久山生活習慣病研究所が連携して長年蓄積してきた健康診断データと生活習慣の情報を組み合わせることで、将来のエイジング課題に繋がるエビデンスの取得を目標にしている。

顧客のウェルエイジングな生き方を叶えるためには、単に健康であるだけでなく、カラダ全体の「恒常性バランス」を維持することが重要だと考え、そのバランスを「ヒューマンダイヤモンド」と名付けた。同社において、新サービスは同バランスの状態を可視化し、各人のエイジング状態に合わせたソリューションを提案するウェルエイジング・プラットフォームとなる、それを目指している。

その取り組みを推進する上で、生活習慣が将来のどのようなエイジング課題と関係するのかを見出すためのエビデンスを取得する必要がある。そこで、「久山町研究」を行う九州大学および久山生活習慣病研究所、当該研究の活用を支援するヒュービットジェノミクスと共同研究を始めることになったという。キューサイは来年3月までを目途に、今般の共同研究の結果を解析し、個々の生活習慣と疾患との関係性を明らかにしていく構えだ。