次世代を担う高専学生と討論、ネオモビリティ導入に向けた社会実験も

IT(情報技術)と半導体、いわゆるデジタルテクノロジーが世界を席巻し各種産業や社会の仕組みを革新しつつある。自動車がコンピュータ化している昨今、新たな移動手段を築いたり導入したりする際にもそれらが肝要となる。

広島県呉市マクニカは、今春締結した「次世代を担う若者のチャレンジ支援等に向けた包括連携協定」の取り組みの一環として、新春1月10日に呉工業高等専門学校との「最新技術勉強会」を行い、18日~21日にはその技術を体現する「次世代モビリティ導入に向けた交通社会実験」を実施する。

①においては、3年生177名を対象(市職員もオンライン受講)に、同社が描くビジョンや最先端テクノロジーを習得する機会を設け、学生と主催者側のディスカッションを実行する。包括連携協定内容の一つである「次世代を担う若者のチャレンジ支援」の一環として、学識と民間が連携し、世界視点での最新技術の動向を学ぶとともに、最新技術の活用方法を検討することで、呉市が進めているスマートシティの推進を図る。

②ではまた同協定内容の一つである「先端技術を活用したコンパクトシティの形成」の一環として、次世代モビリティ導入における課題等の把握、住民の意識醸成のため、自動運転EVバスARMA(GAUSSIN MACNICA MOBILITY社製。「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供)の公道走行を実施する。れんが通り(アーケード内)を走行し、地元商店街との連携により、地域の活性化、新たな人の流れを創出していくこともする。

自動運転EVバスのモニター予約について、今月25日から呉市観光・地域振興アプリ「マイクレ」内の「交通社会実験の体験予約」より乗車日時・乗車場所の設定が可能だという。両者は、様々な分野で相互に連携・協力することにより、社会課題の解決と新しい価値を創出し、地域の活性化を目指していく考えだ。