強固なセキュリティ対策で医療DXを実現、2024年問題への対応も

IT(情報技術)の進展およびコロナ禍により、医療診療の在り方が大きく変容している。医療情報の利活用のための電子カルテ普及/電子カルテ情報標準化の環境整備が進められたり、オンライン診療の普及とともに受診行動に変化が生じたりしている。

一方で、いわゆる2024年問題――医師の時間外労働の上限規制の適用が始まる。そうした背景から、医療機関ではデジタルヘルスサービスの活用などを通じた医療DXの早期実現が求められている。実際の診療場面ではしかし、デジタルヘルスサービスを十分に活用できているとは言い難い状況が続いていて、セキュリティ対策をはじめ、デジタル技術・サービスの活用には多くの障壁が残っているのが実情だという。

キヤノンITSは、医療DXを実現する新たな医療機関向けサービス「CONASAS」を来年2月中旬より提供する。医療機関内から外部のデジタルヘルスサービスや希望サイトへ安全に接続できるようにする"多層防御による強固なセキュリティ対策"を特長とし、来春以降の"医師の働き方改革/医療現場の業務効率化"にも寄与する。

CONASASにてセキュリティ対策を強固にすることで、各種デジタルヘルスサービスの活用とともに診療業務を効率化できる。運用をアウトソースすることで、IT人材の確保が難しい場合も少ないリソースでセキュリティ対策が可能になる。医療現場におけるデジタルヘルスサービスの活用と普及を通じた医療DX実現のため、今後も同サービスの内容を順次拡充していく――

「保健医療2035」で提言されているように「健康先進国」となるため、より良い医療を提供する体制づくりの一助となれるよう努める。キヤノンITSメディカルとともに多くの医療機関へ提案活動を展開するなど連携を強化していくという、同社は、これからも医療の質向上に貢献し、医療の未来を共創するトータルソリューションパートナーをめざしていく考えだ。