企業間取引(BtoB)では、売り手から買い手への請求書に基づいて支払いが行われる。近年、法人クレカ/デビットカード等による支払いニーズが高まっているが、従来の仕組みでは売り手側が加盟店契約などの煩雑な手続きや加盟店手数料を負担し、決済手段を用意せねばならず――
それは一部の企業でしか採用されていない状況だという。TOPPANエッジは、自社の各請求書発行サービスと、決済代行会社シディの「SyddyBPS」を連携させることで、法人カードを始めとする多様な決済手段に対応し、かつ請求書発行から閲覧/確認、電子決済までを円滑に実行できる、国内初だというBtoB決済サービス(特許出願中)を開発。これを来月より、請求書発行の各サービスへ適用していく。
新開発サービスでは、売り手から受領した請求書データを「SyddyBPS」にシステム連携することにより、売り手の請求処理と買い手の支払い処理をシームレスな環境で実行できる。買い手は請求内容の登録など煩雑な作業をすることなく、請求書閲覧と同じ画面で、決済処理が行える。支払い手段として、法人カードや法人デビットカードなど、口座振込以外の選択肢が増えるので、支払い業務における利便性向上と効率化を実現できる。
売り手の企業・団体は加盟店契約などの決済関連手続きをすることなく、多様な支払い手段を提供できる。決済システムから取引履歴や決済データの閲覧/入手が可能で、決済処理結果が発行した請求書情報に紐付いているため、入金消し込みなどの経理業務の効率化も実現するという。
同決済サービスにおける請求手段や支払い手段の拡充など、便利で安全な電子決済機能をシディと共に開発していく。同社はまた、買い手向け・売り手向けに同サービスと連携する新サービスを順次提供し、それらをBtoB決済のプラットフォームとして、法人間取引における請求・支払業務のDX支援を推進していく構えだ。