定点監視カメラ映像にて異常事象をリアルタイム検知・通知する

製造業の生産や製品評価工程においては、監視のしくみが不可欠だ。想定外のトラブルに起因して発煙や発火/液漏れなどが発生してしまい、それが多大な損害に繋がる、そうした事態を予防するための監視だが、設備の稼働環境によっては24時間体制での対応を要求されるケースもあり――

目視監視に伴う要員確保や配置・教育コストが課題となっている。そのうえ監視習熟度によって精度にバラつきが生じることや、長時間のモニター監視は身体的負担にも繋がることから、今、人力監視の代替手段が求められているという。キヤノンITSは11月1日、製造現場や倉庫などでの設備異常監視コスト低減と精度向上を実現するシステム「ANOMALY WATCHER」の販売を開始する。

①画像処理による正常時との差分比較で異常を検出、②事前学習が不要でシンプルな設定のみで即時導入が可能、③ビデオ管理ソフトウエアMilestone XProtect®;」(Milestone社製)との連携により、多種多様なカメラに対応といった特長を備えた。上記新たな仕組みは、ネットワークカメラを活用しリアルタイム映像と正常時との差分を画像処理によって検出し、即時アラートを上げる異常監視システムだ。

今回、設置環境や発生する事象に応じた試行に対応するモニターライセンスの提供も併せて開始する。同社は、AI検査プラットフォーム「Visual Insight Station」との連携によるインテリジェント検知やサーバーレス構成の追加などを計画していて、製品のさらなる機能強化を行っていく。キヤノン製品の開発で培ったソフトウエア開発技術や画像処理技術をさまざまな業界に提供し、ノウハウを蓄積してきた――

キヤノンITSならではの強みを活かした製品やソリューションを提供することで、顧客とともに新たな価値を創造し、顧客の課題のみならず社会課題解決に貢献していくという。