心拍データと位置情報でオフィス空間の改善や生産性アップを図る

生産年齢人口の減少が続く。この国において、人的資本の最大化があらゆる組織にとって重要課題の一つとなる中、新たに開発した仕組みによって、今月より顧客の生産性向上をサポートしていくという――

竹中工務店は、建物内における利用者の生体情報(心拍データ)と位置情報を測定し、データに基づいてオフィス空間を評価するシステム「GISTA」を開発した。同システム(紹介動画YouTube)から得られるオフィス空間のデータを実測・分析・評価することで、顧客それぞれの職場環境や働き方、組織の特徴に合わせたオフィスの新築・改修提案を行うことに加え、利用者へのフィードバックにより個人の生産性向上を支援する。

「定量的な分析に基づいた職場環境や働き方、組織の特徴に合わせた提案が可能」「生体情報と位置情報を紐づけたオフィス空間評価」「『GISTA』アプリによるユーザーへのフィードバック」を特長とする。同システムは、オフィスで働く人たちにリストバンド型心拍計を装着してもらい、各人のスマートフォンと連携させることで、プライバシーを守ったうえで心拍データと位置情報を測定する。

サーバに送信された心拍データから集中度・ストレス度などの生体指標を算出(WINフロンティアと連携・同社独自ロジックを利用)し、位置情報と紐づけ、管理者はオフィス全体のデータを(ESRI提供GISプラットフォーム上で)可視化・分析できる。個人の分析結果を可視化する「GISTA」アプリを用いることで、利用者は自らを特定されることなく、自身の状態把握や行動変容に繋がるフィードバックを、同アプリと連携したスマホで受けられるという。

同社は、GISTAからのオフィス空間データを実測・分析・評価することで、更なる生産性向上につながるオフィスの新築・改修を提案する。オフィス空間評価ソリューションの提供により、個人と組織の更なる生産性向上に寄与していく構えだ。