プラント業務DX、まずはローカル5Gの導入検討から

中央計器室に制御システムの情報が表示される。それを閲覧しつつ迅速かつ適切な対応で保守品質を維持向上したい、日本国内のプラントでは、現場作業の省人化や非属人化、業務ノウハウの継承が課題となっている。自然災害等への素早い対応や作業員の安全管理への要求も高まっている。

そこではセンサ群を活用した設備監視、ロボティクス等による遠隔制御、複合現実(MR)などのデジタル技術を用いたリモート指導が有効だ。そしてそれら実現には音声・高精細映像を含む大容量のデータを高速伝送できる強靭なネットワーク基盤が必要となる。同基盤に適するローカル5G(参考:総務省PDF)は、企業・団体向けの高速・大容量かつセキュアな個別運用ネットワークとして、利用検討・実証が全国各地で進められている。

ローカル5Gはしかし、免許制のため、Wi-Fi®;などと比較すると実証実験の実施までに時間がかかる。加えて、初期投資費用も比較的高額であり、その活用方法や有効性、価値などが分からないといった声も多く届いていたという。

横河ソリューションサービス横河レンタ・リースパナソニックコネクトは、プラントの保守効率の向上と安全操業に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を支援する様々なソリューションの提供に向けた協業を開始する。横河ソリューションサービスが持つ計測・制御・情報技術と、パナソニックコネクトが持つ無線ネットワークや画像センシング技術などを組み合わせ、現場の作業効率化・自動化・自律化に資するソリューションを提供していく。

そしてさらには横河レンタ・リースが持つレンタル・リーススキームを活用することで、顧客の投資リスクを軽減させ、DX導入の判断を加速させていくという。取り組みの第一弾として、今月1日、ネットワーク機器と各社のソリューションを組み合わせた"ローカル5G導入検討用レンタルパッケージ"の受注を開始した。