観光DX、三浦半島のMaaSツアー等を自宅から予約・決済可能に

観光地などを中心にMaaS(移動手段のサービス化)が実用段階に入っている。今日、鉄道を軸に、現地の食事券や施設利用券をセットにして日帰り観光を手軽かつお得に楽しめる"デジタルきっぷ"、観光アクティビティ等の予約・決済など、MaaS体験者の合計が8万人に達したという。

京急電鉄は、トライアングルが運営する「無人島・猿島」乗船券の予約・決済サービスを、自社のMaaSサイト「三浦COCOON」で8月4日に開始する。これまで当日現地受付のみだった同券(猿島公園入園料・乗船料)が、同サイトにて24時間予約・決済可能となり、三浦半島の観光、モビリティの一元化につながる。三浦COCOONにて予約した場合、乗船料が通常価格から50円引きとなる特典もある。

8月5日~9月24日の土日・祝日および8月14日・15日には、「マジックアワー」をテーマとしたイベント「#猿島Magic」を猿島公園指定管理事業体のパークコミュニティよこすかが開催する。イベント期間中には、夕暮れ時に史跡エリアを貸し切りで巡れる「猿島Magicスペシャル探検ツアー」も実施。同ツアーの予約や15時30分以降の便で使用できるお得なチケット「猿島Magic Pass」も三浦COCOONにて予約・決済が可能となる。

今後、トライアングル運営「YOKOSUKA軍港めぐり」も同サイトで予約・決済できるようにする計画である。昨年1月に同サイトにて始動した、デジタルみさきまぐろきっぷ等おトクなきっぷや観光アクティビティ等の予約・決済といったMaaS利用者数は累計8万――。これにより、利用データの分析に基づくサービス改善に地域全体で取り組む三浦半島全域でのさらなる「観光DXの推進」を目指すという。

京急電鉄は、これからもより便利な移動環境を提供できるよう、同社沿線全体のMaaSサイト「COCOON Project」の機能拡充に取り組んでいく考えだ。