中堅・中小企業もGHGなど環境データの管理が容易に

ESG(環境・社会・企業統治)経営のニーズが高まっている。昨今、取引先企業や金融機関からも環境データの可視化が重要視されるようになってきており、情報開示の取り組みは、中堅・中小企業においても事業機会や資金調達の機会を獲得・拡大する上で大切になりつつある――

年1月から企業の有価証券報告書で環境データの開示が求められている(参照:金融庁Web)――一方で、複数拠点の環境データの収集や集計には多くの労力がかかるなどの課題もあるという。NECは、CO2排出量などの環境データを効率的に収集・管理するクラウドサービス「GreenGlobeX(GGX)」の新たなラインナップとして、中堅・中小企業向けの「GreenGlobeX Lite」を8月1日より提供する。

新サービスは、GGXの導入実績(50社以上、合計拠点数7,000以上)をもとに、管理可能な環境データと拠点数を中堅・中小企業での利用に適した規模とすることで、低コスト導入を具現化している。企業の拠点毎に分散するCO2排出量やエネルギー使用量など複数の環境データを一元管理することでデータ集計などの工数を削減し、環境データの可視化に貢献する。

エネルギー使用量およびそれから算出されるCO2排出量、水使用量/排水量、廃棄物量の4種類のデータ管理が可能で、CO2の排出量についてはGHGプロトコルのScope1~3(参照:環境省Web)のカテゴリごとに管理できる。中堅・中小企業での利用に適した管理項目があらかじめ設定されているため、短期間での導入が可能となり、これから環境データの管理を始める企業においても導入が容易である。

各企業の運用に則した効率的な管理を実現といった特長も備えている。GGX Liteは、省エネ法の報告書作成時には収集したデータを報告書フォーマットで出力できる。CDPなどの外部評価の際にも使える、定量データを出力可能だという。